お腹が空いたら食べるんだ

テキトー・ノンビリ・ガンバラナイ

断続的断食12:減量ダイエットにはむかない

1減量ダイエット目的の断食はデメリットが大きい

 
健康的な食事がいったい何かを学ばずに
減量ダイエットで、ある期間だけ、
この断食方法に取り組むと
やめるとすぐに再び体重が増えるでしょう。
 
断続的断食で
飢えと制限を感じるのなら
断食の後に
食べ過ぎてしまう可能性があるからです。
 
このことをデメリットとしてとらえると
断続的断食は、
減量したい人には
適切なアプローチではないかもしれません。
 
減量ダイエットとして
この食事方法に
ある一定の期間だけ取り組むのは
デメリットの方が大きくなる可能性があります。
 
  • 食事を我慢してイライラする
  • エネルギー不足と集中力の低下
  • 極度の空腹感を感じる
  • 空腹感から過食傾向になる
  • 膨満感と疲労感を感じる
  • 体重が減ってもリバウンドする
それらを経験してむなしくなるかもしれません。
 
 

 

 

 

 

2断食の健康的なメリット

1)オートファジーの働き

しかし、この断続的食事には
素晴らしいメリットがあります。
 
断食は
オートファジーというプロセスに関連しており
潜在的な健康上のメリットが
大きく注目されています。
 
オートファジーとは、
DNA が保存されている核、
細胞がエネルギーに使う化学物質を合成するミトコンドリア
細胞から老廃物を除去するリソソームなどが、
体が細胞内の構造をリサイクルし始めるプロセスです。 
 
つまり
細胞は機能していない構造を取り除き
新しい細胞構造を構築できるのです。
 
細胞内の老廃物や有害物質
そして正常な組織もふくめて
すべて回収・分解し、
リサイクルして新しいものに作り変えます。
オートファジーとは、細胞の恒常性を保つ働きです。
 

2)オートファジーと恒常性

恒常性とは、
常に同じ状態でいるようにキープする力のこと。
細胞内の恒常性が保たれると、
細胞は常に元気な状態を維持することができます。
 
オートファジーが細胞内の恒常性を保つことで、
私たちは年齢を重ねても若々しく元気でいられるのです。
有害物質が発生すると排除する働きもあるため
オートファジー
細胞1つひとつの免疫機能とも考えられます。
 

3)オートファジーはタンパク質を作り出す

オートファジーは、
身体の中でタンパク質を作り出して栄養源になります。
新しい原材料の一部は
細胞の寿命をさらに延ばす
細胞保護タンパク質を作るというのです。
 
例えば体重60kgの方が70gくらいのタンパク質を食べると
オートファジーによって
240gのタンパク質が作られるといわれています。
 
タンパク質をたくさん食べるよりも
オートファジーを活性化させたほうが効率的です。
逆にオートファジーが活性化していないと
タンパク質不足やエネルギー不足になるかもしれません。

 

4)オートファジーが衰えると老化する

オートファジーの働きが衰えると、
細胞の恒常性を保てなくなり老化します。
オートファジーの不活性化は、老化原因の1つです。
 

5)オートファジーは加齢とともに衰える

オートファジーの働きは、
加齢とともに衰えることが分かっています。
すると細胞内に老廃物や有害物質が蓄積し、
老化を加速させてしまうのです。
細胞内の恒常性を保つことができなくなり、
若々しさや元気な状態を保てなくなります。

 

6)高脂肪食もオートファジー低下の原因

オートファジーの不活性化には
高脂肪食品の摂りすぎも影響します。
 
こってりとした脂っこいものを食べすぎると、
体内でルビコンというタンパク質が作られます。
ルビコンはオートファジーの働きを
低下させてしまうのです。
 
さらにルビコン
加齢によって増えやすくなることも分かっています。
そのため若々しさを保つためには、
できるだけ脂っこい食べ物を控えるようにしましょう。
 

3健康としての断続的断食

減量ダイエットとしてとらえるのではなく
健康そのものを目指して
長期的に、少しずつ、ゆるやかに
自分のできる範囲で
断続的断食を生活の中に取り入れていくのがいいでしょう。
その結果として、減量できている可能性があります。