序章 科学者が「食欲」について調べた全記録
1章 バッタ――タンパク質のためなら「共食い」もいとわない
2章 栄養――動物は計算なしで「ベスト・バランス」を食べる
3章 栄養幾何学――「グラフ」にしたらとんでもないことがわかった
4章 食欲――あなたを動かす「欲望」の正体
5章 本能――生物としてもつ完璧な適食本能
6章 ヒト――人間もバッタも「タンパク質」ファースト
7章 タンパク質――「スリム」か「寿命」か
8章 人間に近い種――長寿の仕組みは「イースト細胞」も「ヒト」も同じ
9章 食環境――科学者が命を賭して現実世界を観た結果
10章 食環境2――それはもう、「あるべき世界」とあまりに異なる
11章 現代――「人間」にとって破滅的な食環境
12章 金銭欲――人間に特有の欲
13章 肥満――「胎児」のときに運命が決まっているかも
14章 教訓――「正しい知識」で食べる
画像と目次は引用です。
この本は、本当に興味深かったです。
また読み直しています。
動物は、計算などなく、本能で
栄養のベスト・バランスをとっているのです。
人間だけが
タンパク質を補給しなければとか
良い脂質をとらないととか
炭水化物も適量食べてとか
それから繊維も必要で
新鮮な野菜や果物をたくさん食べてとか
栄養バランス的な指南があって
健康を目指して
あれやこれややっています。
そして、結局食べ過ぎるということをしています。
それから
この本にもあったし
何かのドキュメンタリーでも見たことがあるけど
とてもへき地の島かどこかで
食べものがないと聞くと
その人々を助けるために
本当に助けると、そう思っているのだが
人々は、保存のきく超加工食品を
そこへ持ち込む。
その地では
今まで、その地でとれていた
新鮮な野菜やフルーツなどを
食べていたというのに。
貧しい地域ほど
自分達は超加工製品を食べ
自分達が作る新鮮な野菜などは
市場へと商品として送られる。
その矛盾。
助けているのか
壊しているのか
自然と共に生きているへき地の住民に
超加工品を持ち込むのは
奇妙に見えたと
著者も言っていた。
食品の問題は
加工品にどれだけ
添加物がはいっているのかとか
健康に悪影響があるのかということがあっても
商業・ビジネスと絡んでいるから
大きな変化は起きないだろう。
私のうちの
近所のショッピングモールの
スーパーも改装して
生鮮食品売り場より
加工品売り場の方が
大幅に大きくなった。
加工品を大きく売りだして
加工品を食べさせて
加工品に依存させて
また、加工品を買わせる。
そんなサイクルが
できてしまっている。
便利で美味しいものが
悪いわけではないけれど。
自分の食べるモノの中で
加工品の比率をなるべく下げていくことは
必要かもしれない。
それもまた
やり過ぎるとストレスにつながるけど。
現代社会で
クリーンなモノだけ
食べるって
ちょっと無理かもしれないけれど。
自分自身が
正しい情報をとりいれて
そして
たくさんの情報に
一喜一憂することなく
たんたんと
自分にとって
体の調子が良くなる食べ物を
選択していくしかないのだ。
現代社会で完璧に
ヘルシーな食べ物だけ食べるというのは
逆にストレスになる。
「なるべくホールフード
生鮮食品と言われるものを食べる。
加工品を避ける」
などという
大雑把な感じでいいだろう。
私たちも
動物なのだから
何かを食べたとき
自分が調子いいのか悪いのか
そちらを中心にしたいものだ。
それから、人間には
動物と違って
強迫性完食
という言葉がある。
もったいないから、
みんな食べているのに、
残したら悪いからと
お腹がいっぱいになっても
お皿の上のものを全部食べてしまうこと。
人は飢餓の期間が長かったため
目の前の食べ物を
食べないといけない気持ちになるようだ。
食べ過ぎには注意したい。